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「世代を越えて受け継がれる土の物語」

1980〜1990年代|先達が築いた基盤

箱根西麓の豊かな土壌と清らかな水を活かし、JAふじ伊豆と青壮年部が一体となって産地PRや直売活動を推進。「生産と販売の垣根を越え、地域全体で農を支える」という精神が根づきました。この時期に始まった協働の仕組みこそ、今の地域農業の礎です。

 

1990〜2000年代|“楽しさで伝える”世代

次に立ち上がったのは、農業の魅力を体験や祭りを通じて伝える世代。「のらみちの会」は、三島大根など地元野菜を題材にしたイベントを企画し、地域の人々に“農の誇り”を再認識させました。子どもたちが畑に触れ、笑顔で土に親しむ風景が、三島の風物詩となっていきました。彼らは“農を文化として伝える”という種を蒔いた世代です。

 

2000年代後半〜2010年代前半|次の仕組みを創る世代

若手農家の新たな挑戦が始まります。三島・函南エリアでは「箱根ファーマーズカントリー」が発足。自治体や企業と連携し、地場野菜を活かした商品開発や、ふるさと納税の返礼品づくりなど“販路を耕す活動”を展開しました。彼らは農業を地域経済の軸に据えるための「仕組み」を整えた世代です。また同時期に、環境保全や食育活動も活発化。“農を次の世代へ引き継ぐための土台づくり”がこの時期に確立しました。

 

2010年代半ば|のうみんずの誕生

そして2015年前後、JAふじ伊豆の青壮年部有志によって「のうみんず」が結成されます。これまでの先達たちの思いを受け継ぎながら、“作る・伝える・売る”を自分たちの手で完結させる新しい農業の形を提示しました。ロメインレタスやミニ白菜をはじめとする「箱根西麓三島野菜」をシンボルに、ミシマベジマルシェ出店、三嶋大社奉納、学校・飲食店との連携など、地域とともに育つブランドづくりを推進しています。

 

2020年代〜現在|継承と進化

のうみんずは、先輩世代の「のらみちの会」や「箱根ファーマーズカントリー」と交流を深めながら、三島農業の過去と未来をつなぐ“語りの場”を大切にしています。SNSでの情報発信や観光・宿泊業とのコラボレーションを通じ、“産地の顔”として全国へと発信。次の担い手たちに向けて、「地域を耕し、未来を育てる」理念を継いでいます。

 

時代が変わっても、根底に流れる思いは同じ。畑を耕すことは、地域を耕すこと。三島の農業は、先達の努力と次代の挑戦が重なり合いながら、今も確かに息づいています。

「次の10年で、何を耕していくか?」

三島の地で育まれた「のうみんず」は、これまで“地域を耕し、未来を育てる”という想いのもと、 仲間とともに土と向き合い、地域に根ざした農業の形を築いてきました。これからの10年、私たちはさらにその先を見据え、“持続可能な農業”の実現と地域文化の継承に挑みます。

 

1. 地域資源の継承と活用 → 地域資源の発信とブランド展開

箱根西麓三島野菜の価値を、地域を超えて国内外へ。 三島の火山灰土壌・湧水・風土を背景に、“この土地の美味しさ”を世界へ届ける地域ブランドとして確立していきます。

 

2.農業への関心を高める活動 → 農業の魅力を次世代へつなぐ教育

地域の学校や若手農家との連携を強化し、食育・農業体験・インターンシップを通じて、農業を学び、誇りを持てる次世代の担い手を育てていきます。

3.地域社会・経済への貢献 → 地域との共創による新しい産地モデル

マルシェや直売イベント、学校との連携による食育・農業体験、SNS発信を通じて、幅広い世代に農業の魅力を伝えています。

4.環境・SDGsの実践 → 持続可能な環境循環への挑戦

省農薬・有機肥料・フードロス削減の実践を発展させ、エネルギーや資源を循環させる新たな農業システムを構築します。 三島の自然と調和し、次代へ続く“持続型農業”を確立していきます。